痛みを和らげる7つの要素

1.表面麻酔 2.寒冷麻酔 3.刺入時の配慮
4.細い針(31G) 5.温めた注射液 6.ゆっくりとした注入
 
以上の事を注意深く行えば、麻酔なんて痛くありません。




■針を刺す前に行う細かな配慮
最初に針を刺す場所ですが歯ぐき(硬い部分)と粘膜(柔らかい部分)では粘膜の方が痛みを感じる部分(痛点)が少ないので最初の刺入部位は粘膜の方を選びます。
表面麻酔をして殆ど無痛になっているのですが更に痛みの出にくい場所を選びます。
 
この時血管を刺さないように注意します。血管には神経が近接してあるのでもし血管を刺すと痛みがあるばかりでなく注射液が血管にもれて効果がうすれてしまうからです。
 
歯科で行う麻酔は骨に効かさなくてはいけないので医科で使用するものより麻酔効果が高くなるようにエピネフリンを8万分の1の濃度で含有しています。
 
この際に刺す場所以外の場所(例えば唇など)を強くつかむと注意がそちらにそれて痛みを感じにくくさせることができます。
 

■寒冷麻酔を場合によっては併用
みなさんは氷で指の感覚がマヒした事がありますか?
そうです、冷やす事で麻酔の補助をすることができるのです。
表面麻酔をした場所に寒冷スプレーで冷やしたスポンジを置いてさらに表面麻酔効果を高めることができます。

 

■細い針を使う
注射針にもいろいろ種類があります。多くの歯科医は25ゲージの針を使って麻酔をしていると思いますが現在は30ゲージ、さらに31ゲージという細い針が発売されています。
 
痛点を避けるという観点からいって細い針であればあるほど痛みは感じにくくなる
はずです。
 

■ゆっくり時間をかけて注入
かなり強い圧をかけなくては骨膜の下にに麻酔液を入れる事はできません。
その強圧を一気にかけてしまうとそれだけで痛みが起こります。
なるべくゆっくり少しづつ注入します。
 

■少しでも痛くないように注射液を温める
注射液を体温と同程度に温めておきます。夏場はそうでもないでしょうが特に冬は注射液の温度も下がってきます。すると注射液と体温の温度差で痛みが起こる事があります。この装置は大きな効果はないかとも思いますが少しでも患者さんが痛くないようにと思い行っております。